フレコンバッグ選びで失敗しないためのポイントは3つです。①目的の重量に耐えること、②切れない吊ベルト、③ダイオキシンが発生しない材質。順に説明します。
1. 目的の重量に耐えるフレコンバッグを選ぶ
フレコンバッグの強度は「安全係数」で表されます。安全係数とは、吊り上げ試験の荷重を安全使用荷重で割った値のことで、JIS(JIS Z 1651・非危険物用フレキシブルコンテナ)ではコンテナの種類ごとに次のように定められています。
- クロスシングル形(使い切りタイプ): 安全係数 5
- クロススタンダード形(数回または1年を限度に使用): 安全係数 6
- ランニングJ形(繰り返し使用): 安全係数 5
- ランニングI形(海外向け規格): 安全係数 8
タイプごとの詳しい説明は「フレコンバッグの基礎知識」のJIS規格の表もご覧ください。
実際に選ぶときは、商品に表示された耐荷重・容量の範囲内で使うことが大前提です。この強度は本体だけでなく、吊ベルトが底まで回っているか、ベルトの巾がどれだけあるか、といった要素も含めた総合的なものです。内容物の比重や偏り、運搬時の振動で想定以上の荷重がかかることもあるため、余裕を持った選定をおすすめします。
2. 切れない吊ベルトを選ぶ
フレコンバッグは中身を入れた状態で、フォークリフトの爪に吊ベルトを引っ掛けて運ばれるのが一般的です。走行中は中身が揺れ、段差やしゃくりもあるため、ベルトがフォークの爪に擦れて切れる事例が多くあります。
フォーク側の対策としては、爪の角を丸く取る、爪に鞘をつける、アタッチメントをつける、といった方法があります。ただしフォークリフトはフレコンバッグ専用ではなく他の作業もするので、いちいち鞘やアタッチメントを付け替えていては作業効率が落ちます。
そこで一番のおすすめは、フレコンバッグ側で対策すること——つまり、ベルトに保護カバーが付いたフレコンバッグを選ぶことです。ベルトが直接フォークの爪に触れて擦り切れるのを防げます。
3. ダイオキシンが発生しない材質を選ぶ
ダイオキシンは、塩化ビニールを燃やしたときに出る塩素ガスに多く含まれます。一般的なフレコンバッグは塩ビ製ではなくオレフィン系の材料——ポリプロピレン(PP)やポリエチレン(PE)——で、使用材料の90%がオレフィン系です。つまり焼却してもダイオキシンは出ません。
ただし、カード入れ(伝票袋)や下部排出口の短いホース部分には、まだ塩ビが使われているメーカーもあります。最近はこれらもオレフィン系に変えているメーカーが増えていますが、どうしても塩ビの部品が使われている場合は、廃棄・焼却の際にその部分を外して処分することを考える必要があります。
